おじさんおばさんのキャリア開発⑤

おじさんおばさんの内発的動機を見つけるためには
どうすればいいのか?
 
自己理解の続きです。
 
人材育成においては、さまざまなアセスメントツール、診断ツールを使用します。
性格診断のようなものから、強みを顕在化するものなど、いろいろとあります。
 
○エゴグラム(交流分析)
○エニアグラム
○MBTI
○ストレングスファインダー
などがその一例です。
 
人間の特性や強みをさまざまな軸で分類します。
 
僕が活用するのは、行動特性アセスメントの「DiSC」です。
DiSCは、人の行動特性を大きくはD、i、S、Cの4つに分けて分析します。
(実際には、さらに細かく12分類しています)
 
「DiSC」を活用する理由は、自己理解とコミュニケーションに活かしやすいからです。
日常的なコミュニケーションでの自分自身の行動や思考、他者への接し方を、DiSCを理解することで改善できます。
 
簡単に、D、i、S、C、それぞれの特性を説明しましょう。
 
D:成果を優先。仕事志向。他者にコントロールされることを嫌います。
 
i:人志向。社交性が高く、関係性を重視する。拒絶されること、無視されることを嫌う。
 
S:協調性が高い。和を大事に。安定を求める。急激な変化が苦手。
 
C:事実重視。冷静。筋が通っていないこと、ミスを指摘されることを嫌う。
 
といった特性があります。
 
実際に、DiSCを受講するには、DiSC認定資格者(僕も認定資格者です)の解説を受ける必要があります。
(DiSCの受講は有料です。@9,488円税込)
 
DiSCのようなアセスメントを受講することで、客観的に自分自身の特性を理解することができます。
自分では、薄々分かっていることではありますが、改めて統計的・客観的アセスメントによって、
自分自身の特性を理解することで、より深い自己理解をすることができます。
 
なによりも、自分を理解することで、他者を理解することもできます。
自分と他者の特性、価値観が異なることも理解できます。
そうすると、相手にあわせて行動を変えることもできるようになるのです。
コミュニケーションが円滑になります。
おじさんおばさんは、人によっては思考、視野が狭くなってしまっている人もいるかも知れません。
 いつもの慣れ親しんだ環境、関係性で、長年生きてくると、変化を恐れてしまうようになるのは仕方がないことです。
誰もが、居心地の良いコンフォートゾーンからは出たくはないのです。
自分の慣れ親しんだ世界で生きていたいのです。
反面、人の成長とは、「自己中心性の減少」とも言われています。
自分にだけでなく、視野を広げ、他者や社会へ視点を向けることができるのも、人の成長によるものでしょう。
 
おじさんおばさんこそ、自分自身をより深く理解することが必要です。
自分自身をより理解することで、他者を理解し、視野を広げ、多様性を認めることができるようになるのです。
そのために、さまざまな自己理解を促すアセスメントツールを活用することも有効です。
ぜひ、皆さんも機会あれば、受講してみてください。