就職30周年 後編

 

広告という仕事を堪能し、

2007年、いや2005年に人事への異動を希望します。

 

2005年に、当時の営業部長、現在カゼプロ株式会社の社長の戸練さんが、ADKを退社します。

ADKを退社し、クリエイティブエージェンシー「風とバラッド」 の設立に参加します。

 

戸練さんが退社し、当時大手通信会社を担当していた僕らのチームも体制変更となります。

僕は、営業部長となり、博報堂との協働チーム「AH Project team」も始動します。

そんな中、初めてマネジメントを行うことになりました。

 

当時のADKでは、ビックリすることにマネジメントの研修は行われていませんでした。

とはいえ、少しは勉強しないといけないなと思い、本屋で手に取ったのが、

ケン・ブランチャードの「1分間マネージャー」でした。

薄いし、物語調で気軽に読めそうだったので、「1分間マネージャー」を選んだと記憶しています。

しょーもないきっかけですね。

 

でも、読んでみると面白い!

なるほど、マネジメントとは人の意識や行動に影響を与えるのだということを理解しました。

マネジャーの関わり方で、メンバーの行動が変わる!パフォーマンスが上がる可能性がある!

これは、面白い!これって、広告と同じじゃないか!と感じました。

 

広告は、その商品やサービスが欲しくなる、好きになるように、

多くの人たちに対して、メディアを活用してアプローチします。

マネジメントは、メンバーにダイレクトに関わることで、

そのメンバーの意識や行動を変えます。

広告とマネジメント、広告と人事施策は同じだ!

いや、広告よりも、もっとダイレクトに反応が見えて、もっと効果がある!と感じたのです。

 

マネジャーとなることで、マネジメントを少しだけ勉強し、

マネジメントや人材育成の意義ややりがいに気付き、

人事部門への異動を希望しました。

 

広告は、いろいろな仕事をたくさんやらせてもらったし、

ちょっと飽きも出てたし、

当時のADKは、人材育成面はスカスカだったし、

これは、異動していろいろやることがありそうだな!と。

 

異動を申し出てから、実際に異動するまでは、

後任の問題もあり、1年ちょっとかかったと思います。

幸いに、人事部門はウェルカムでした。

そもそも、営業経験者で人事に異動を希望する社員なんていませんでしたから。

 

2007年より、ようやく人材開発局に異動となり、

研修の設計、新卒採用などを担当します。

ここでも、好き勝手にいろいろやらせていただきました。

 

で、いろいろあって、現在に至るということになります。

振り返ると、自分で自分のキャリアを主張する積極性(自律したキャリア形成)と、

何ごともポジティブに捉えるメンタリティが有効だったと感じます。

 

広告会社の営業での経験をベースに、

これからも、さまざまな会社の人材育成、組織開発の支援をさせていただきます!