アスリートのメンタリティ

HRLLC.では、フットサルクラブ「ペスカドーラ町田アスピランチ」を、

メンタル面、チームビルディング面で支援させてもらっています。

ペスカドーラ町田アスピランチは、Fリーグ(フットサルの国内トップリーグ。サッカーでいうところのJリーグ)に参加するペスカドーラ町田のサテライトチームです。つまり、トップに上がるための育成チームです。

 

ですので、選手は、大学生や20代の働きながらフットサルをしている人たちです。

月曜日はお休みですが、それ以外は毎日朝7時から2時間の練習をしています。

土日は、公式戦や練習試合で、平日は、朝から練習をして、その後仕事や学校に向かうのです。

まさに、フットサル中心の生活です。選手一人ひとりがチームの目標、個人の目標に向けて、

時間とエネルギーを注ぎ込んでいるのです。

 

先週1/26、アスピランチは、フットサル全日本選手権関東大会の決勝を迎えました。

トーナメントで勝ち抜いた関東の強豪チームが集まる大会です。

サッカーでいうところの天皇杯ですね。その先には、FリーグのTOPクラブも参戦する全国大会があります。

 

その関東大会の決勝戦は、まさにアスリートのメンタリティを試される好ゲームでした。

観客席から見ているだけの僕は気軽に好ゲームなんて言ってしまいますが、

選手たちからすればギリギリの死闘だったと思います。

試合は、決勝らしい激しい戦いとなり、先制点を獲られ、1点獲ってもまた離されの攻防でした。

後半残り数分まで、その状態が続きます。

 

フットサルでは、キーパーとフィールドプレイヤーが交代し、

キーパーなしで、ゴールがら空きで攻めるパワープレイという戦術があります。

ボールをキープしながらゴールを狙う一か八かの戦術です。

 

1点ビハインドのアスピランチは、残り数分でパワープレイに出ました。

ボールを回しながら、相手の守備の乱れを誘い、ゴールを狙います。

残り1分弱で、パワープレイで1点を返し、同点に追いつきます。

同点に追いつけば、延長戦もあるので、勝機が見えてきます。

会場は、最高の盛り上がりです!

 

しかし、相手のキックオフからスルスルっと抜け出され、あっという間に1点献上です。。。

メンタルコーチの責任ですね。。。

ギリギリの時間に追いついたことで、どこかで緩み、油断が出てしまったのか知れません。

残り時間は、1分ありません。

アスピランチのキックオフ。もちろん、パワープレイです。

ドキドキの時間ですが、なぜか焦りはなく、「大丈夫!」という感覚がチームからは伝わってきました。

もちろんドキドキなのですが、どこか冷静なのです。それが、今年のアスピランチの強さです。

これこそ、フロー状態、ゾーンに入っていたということなのでしょう。

残り7秒、パワープレイからのシュートが相手にあたって決まります!

同点!!!!

 

このメンタリティ、堪りません!

まさに、自分たちでメンタルをコントロールして、追いつきました!

 

その後の延長戦は終始アスピランチペースで試合を進めながらも、

ゴールは決まらず、PK戦となりました。

もちろん、ここでも自分たちを疑うことなく、しっかりと勝ち切り、関東大会優勝です!!!

ゴレイロ土岡選手、ナイスです!

ペスカドーラ町田アスピランチ、優勝おめでとうございます!

 

ピッチに立つアスリートたちのあきらめない気持ち、チームの一体感は、

ホントにすごいなぁと感心します。

しっかりとした目標を持ち、フットサルをプレイすることにエンゲージしているからこそなのでしょう。

 

余談ですが、

残り1分で1点返して優勝が見えてきた相手チームはタイムアウトを取ります。

1分間の作戦タイムです。そこで、監督から「優勝できるぞ!」と選手たちに声をかけました。

それを聴いたときに、「お、これは(アスピランチが)勝てるぞ!」と僕は直感しました。

なぜなら、「優勝できるぞ!」の声掛けで、相手チームの選手は、心のどこかでホッとします。

安心してしまうのです。その安心は、ギリギリの戦いの中では隙を生みます。

案の定でした。その結果、プレーへの集中が削がれ、相手の失点、しかもオウンゴールに繋がるのです。

 

トップクラスのギリギリの戦いだからこそ、メンタリティで差がついた試合でした。

3月には、フットサル全日本選手権全国大会が開催されます。

ペスカドーラ町田アスピランチの活躍に、ご期待ください!