昨年発売された「インテグラル理論」。
21世紀を代表する思想家と言われるケン・ウィルバーの著作です。
結構、あちらこちらで話題になっていますね。
「TEAL組織」のベースにもなっている、
人の成長段階を解説した「スパイラルダイナミクス理論」も
この「インテグラル理論」の中で取り上げられています。
原書は、2000年に発売された「A Theory of Everything」。
「すべての理論」とは、凄いタイトルです。
昨年、門林奨さん訳、加藤洋平さん監訳で、
日本能率協会から、「インテグラル理論」として発売されました。
さいわい、訳者、監訳者、さらに編集者の柏原さんにもお会いする機会があり、
ますますインテグラル理論やスパイラルダイナミクス理論、成人発達論への関心が高まっていきました。
インテグラル理論とは、何なのか?
僕自身もほんの少ししか理解できていない、いやほとんど理解できていないので、
説明する資格はないのですが、いくつかのキーワードだけお伝えします。
◎個と集団×内面と外面による4象限(ケン・ウィルバーは、AQALと表現しています)
※All Quadrants All Line すべて象限、すべてのライン(ラインとは、それぞれの項目、事柄)
◎発達とは、達成→不協和→洞察→開放
◎超えて含む/入れ子構造
◎発達の先にあるのは、スピリチュアル/精神性
◎インテグラル・ライフ・プラクティス 個と集団×内面と外面による4象限それぞれでの実践が重要
いろんなキーワードや示唆が盛りだくさんで、なかなか消化しきれないのですが、
「A Theory of Everything」というタイトルをつけるだけあって、いろんなことと繋がります。
世の中、社会は、そっちへ向かって動いる、成長しているんだなぁと感じます。
その中でも、重要なキーワードになるのが、
◎ILP/インテグラル・ライフ・プラクティスです。
実践が大事。誰もが言うところです。
学ぶだけ、感じるだけではなかなか変化、進化、成長は起こりません。
では、実践。
その際に、4象限を考える。
以下の図に示した、個人 × 集団 × 内面 × 外面の4象限です。
それぞれの象限で実践することが重要になるということです。
個人
|
感情 | スキル
思考 | 身体
内面-------------外面
|
風土 | 組織
関係性 | 制度しくみ
|
集団
※それぞれの象限に入る、感情、スキル、風土などがラインです。
他のラインの影響を受けながら、ライン上で発達/進化していきます。
考えてみれば、組織の中で真の成功・功績を残している人は、
自分の身体や感情思考面でも鍛錬をしていたりする。
お金持ちって、筋トレやマラソンなどをして
身体を鍛えている人が多くないですか?
ケン・ウィルバーも、筋骨隆々だそうです。
※今は、おじいちゃんのようですが。
アート、芸術性が見直されてきているのも、
AQALに考えれば当然のことですね。
僕も、少しは身体を鍛えます。。。
美術館、博物館にももう少し行きたいな。。。
本や勉強もしっかり。。。
集団が欠けているな。。。集団での活動を考えよう。